日本語ではよく使うけど、英語ではなんて言うのか思いつかない言葉ってありますよね。
「しょうがない」もそんな一つかもしれません。
It can’t be helped.
これが「しょうがない」にはよく当てはまりますね。
覚えると役に立つ表現です。
しかし英会話を始めたばかりだと、「あ~覚えたよな、なんだっけ?」と頭の中で考えながら、沈黙が続くなんてことがよくあります。
覚えた表現を使うのも大事ですが、もし思いつかなければ自分の使える表現の中でやりくりするのも大事だと思います。
そもそもこの「しょうがない」という言葉、私たちはどんな時に使うのでしょうか。例えば試合に負けてチームメートが落ち込んでいる時に、
「しょうがないよ。お前のせいじゃないって。気にするな」
と使うかもしれませんし、同僚が頑張っていたプロジェクトが、上司の心変わりで中止となってしまった時に、
「しょうがないよ。俺たちにはどうにもできないんだから」
と使うかもしれません。こうして見ると、「しょうがない」という言葉以外の部分だけでも言いたいことを表せていると思いませんか?
別に「しょうがないよ」がなくても良い気すらします。言いたいことが「お前のせいじゃない」であれば、
It’s not your fault.
と言えますし、「気にするな」であれば、
Never mind. や Don’t worry about it.
また言いたいことが、「俺たちにはどうにもできないんだから」や「お前はよくやったよ」などであれば、
There is nothing we can do. や You did your best.
などといった感じで十分気持ちは伝わります。
会話は試験やクイズではありませんから、どうしてもその表現でなければならないことはないですし、
一言で済ませなければならないわけでもありません。
簡単な言葉で順を追って説明する癖をつけると英会話は上達すると思います。
<補足>
It can’t be helped. 「仕方がないよ」
教室に通う生徒さんたちにこれを伝えても、「へー」くらいのリアクションしか帰ってこなかったりします。
あまり感動がない理由の一つとして、この「help」の意味がピンとこないというのがあるのかもしれません。
この「help」、「助ける、手伝う」ではなく、「避ける」という意味で使われているのです。
I can’t help falling in love with you.
名曲のタイトルですね。
高校では「can’t help ~ing」で「~せずにはいられない」と覚えさせられる有名なフレーズですが、
この「help」も同じく「避ける」の意味で使われています。
つまり直訳すれば「恋に落ちることを避けることができない」という意味なのです。
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